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2015.02.04演奏会にて、素敵な「感動の」講和

ゲスト様、スタッフより 、素晴らしい!感動しました! の 声が

次々と寄せられました。

それが つぎの内容です。特別の許可を頂き掲載させて頂きました。

 

270201 レストランエルミタージュ コンサートのご挨拶

 幸運をつかめる人とつかめない人の違いは、どこにあるのでしょうか?よくチャンスに目恵まれなくってって言いますでしょう。ポイントは「常にポジティブな考えをしているかどうか」「他人を大切にしているかどうか」「行動に移す勇気があるかどうか」の3つだと思います。幸運というものは、いつも皆さまがたの前を行ったり来たりしています。ただ誰もが手にしにくいピンチの顔をしている場合が多いと思います。だからみんな怖がってチャンスを手にできないのです。風がない日に凧をあげるとき、みなさんならどうします?自分で走らないと凧は上がりませんね。あの重くて巨大な飛行機もエンジンを震わせながら猛スピードで自分で風を起こして飛び上がります。なにか問題があれば、あるいは、何も変わらなければ、まず自分で走って風を起こし、その風に乗らないといけません。

 人間は本質的には怠けたいという本能を持っています。しかし人生で最も多く費やす時間は、きっと勉強や仕事だと思います。それだけ大部分を占める勉強や仕事が嫌だとしたら、人生そのものが楽しめなくなってしまいます。どんな勉強でも仕事でも、なんとしても楽しむ工夫が必要です。それは逃げる姿勢を絶対に取らないこと、逃げれば逃げるほど嫌になってしまいます。つまらなそうなことを熱心にしている人は、けっしてうんざりしながらやっているわけではありません。どんな事にも前向きに取り組んでいると必ず面白味がわいてくるものです。トラブルにも何度も遭遇するでしょう。嫌だなと思わないで、何事も経験だと冷静に受けとめ、これはチャンスだと思うようにしたいと思います。ピンチとチャンスはどうせ親戚みたいなもんです。ピンチを乗り切る困難なプロセスを通して関係者から多くの信頼をいただけます。それは皆さまがたにとって何物にも代えられない財産になります。そういう経験はピンチのときできるものであって、考えようによっては、トラブルとかピンチは皆さまがたの成長にとって必要なものとも言えます。

 私たちは、なぜ、こんなに頑張るのでしょう?それは、隣の人に勝つためではありません。いま頑張っているのは、昨日の自分を超えていくためです。昨日よりは今日、今日よりは明日の自分を良くするために頑張っているのです。「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」エリック・バーンという精神科の医師です。すでに起こった過去は誰にも変えられません。人間が実際に手を触れて変えていけるのは、今日の自分だけです。よりよい明日のために今日、今、自分が変わらなくてはなりません。そういう緊張感で1年を過ごしたいと僕も思っています。

 私たちは、なぜ、こんなに頑張るのでしょう?それはお金や名誉のためではありません。人に褒められたいから頑張るのでもありません。住宅ローンのため?それだったら別の仕事でも可能です。ご家族のため?それはあるかもしれません。でも、住宅ローンがなくても、ご家族がなくても頑張っている人がいます。では究極の答え、それは「誰かのため」「あなたの喜ぶ顔がみたいから」です。社会的弱者、ハンデのある人、恵まれない人、そういう人たちの小さな笑顔のために今日も明日も頑張り、笑顔を積みかさねていくことこそ、辛い勉強を辛抱し、仕事を続ける本質なのだと思います。その努力が、きっと、10年後のあなたの姿を変えていると思います。

 

今から5年前の1月、ニューヨークを飛び立った旅客機が離陸直後にバードストライクといって両方のエンジンが鳥と衝突して吸い込み、両方のエンジンとも停止してしまました。離陸直後で機体も安定する前の最悪の緊急事態に直面し、エンジンがないので空港に戻ることもできず、凍てつくような冬のハドソン川に緊急着水しました。「当時、ハドソン川の奇跡」と呼んだ、このニュースを覚えている人も多いと思います。最後まで機内に残り、乗客乗員全員の命を守り切ったサレンバーガー機長は高まる賞賛の声に対して、こう語ったそうです。「私たちは(私ではありません)、日頃の訓練どおりに行動しただけだ」、そこには名誉とか功名心なんてちっぽけなことは全くなくて、あるのは、ただ乗客乗員の生命を断固として守り抜くという機長としての使命感や責任感です。そのサレンバーガー機長は、こうも語っています。「すべての人生は、この時に備えるためにあったように思う」。ハドソン川の奇跡はけっして偶然の結果でも奇跡でもないのです。サレンバーガー機長の強烈な使命感と責任感に裏打ちされた、努力と訓練の積み重ねがもたらした必然、当然の結果だったわけです。一生に一度あるかないかの「その時」に備え、毎日学習し訓練し、完璧に任務を全うする。これは並大抵のことではありません。私は医療者ですから医療の世界で考えてみます。私たち医療者にとって「その時」とは、どういうときでしょう。予想もできなかった患者さんの急変による生命の危機がそうでしょう。あるいは、患者さんとの「お別れ」の時もそうかもしれません。そういう一大事はいつ身の回りに起こるのか事前に予想することも困難です。だからこそ、「その時」に慌てたり、間違えたり、不快な思いをさせたりしないよう、普段から緊張感をもって訓練に臨んでいただきたいと思います。これは今日の音楽会とは何の関係もない話しですが、今日、これから医療を目指そうとしておられる方もいらっしゃると聞きましたし、もうすぐ大学卒業の方もいらっしゃると聞きました。すこしでもお役に立てればと思ってお話しさせていただきました。

 さあお待たせしました。今宵はレストランエルミタージュが総力を挙げ、またそれぞれの演奏家たちが全力で皆さまをおもてなし申し上げます。どうか最後まで音楽とお料理をお楽しみいただければ幸いです。今日はよろしくお願いいたします。ありがとうございました

 

村上会長.JPG